乃木坂46「逃げ水」、歌詞の意味は?解釈してみた!
おはようこんにちはこんばんは~🐣
今回は、乃木坂46の5年半前にリリースされた18枚目シングル表題曲、「逃げ水」の歌詞について、私なりの解釈を書いていこうと思います!
歌詞、初めて見ると、「はて、なんかアイドルにしてはしんみりした曲だし、意味はちょっとよく分からないな」ってなるかもしれません(私はそうでした)
私なりに、乃木坂4の中でトップレベルに聴いてる、おすすめ曲なんです。だから、リリースされてからかなり経っている曲ではありますが、私が思うこの曲の歌詞の魅力をお伝えしたいなと思っています💕
MVはこちらです。この記事では歌詞にばかり言及しますが、曲調も涼しげで素敵です!
解釈!
日差しに切り取られた 市営球場から聴こえて来る ひと夏の熱狂は どれくらい風が吹けば醒めてくのか? 自分の声が 他人のように響くよ 客観的過ぎるのだろう いつの日からか 僕は大人になって 走らなくなった ミラージュ 遠くから見た時 道の向こう側に水たまりがあったんだ 近づいたらふいに消えてしまった 目指して来たのに どこへ行った? あの夢
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/nogizaka46/nigemizu/
(乃木坂46「逃げ水」歌詞より、引用)
↑1番です。
夏の暑さとは対照的に、どこか醒めた気持ちで周囲や自分を見ている主人公が描かれています。
この段階では、主人公は、幻像だった水たまりに、
過去の敗れた夢や失恋への挫折や落胆、郷愁を重ね合わせ、前向きになれずにいる模様です。
2番行きます☺️↓
芝生のスプリンクラー
過ぎるその季節を止めようとする
半袖を着た女(ひと)は
カーディガンをいつ肩に羽織るのか?
引用元:乃木坂46「逃げ水」歌詞
https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/nogizaka46/nigemizu/
ここでも、主人公は、周囲の華やぎや時の流れを俯瞰的に、醒めた目で見つめています…
やりたいことは
いつもいっぱいあったのに
できない理由 探していた
君と出会って 青春時代のように
夢中になれたよ
引用元:乃木坂46「逃げ水」歌詞
https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/nogizaka46/nigemizu/
はい、ここから主人公の内面が出てきます!
ネガティブな感情を抱えていた主人公なのですが、
「青春時代」のように、夢中になれる「君」と出会いました。
(時系列的には、これまでの流れの後なのか先なのかは分かりませんが、どちらもあり得ると思います。)
ミラージュ 僕が見ているもの
それが真実でも幻でも構わない
今 確かに 僕の目に映るなら
逃げてしまっても
追いかけたい この恋
引用元:乃木坂46「逃げ水」歌詞
https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/nogizaka46/nigemizu/
「君」に恋をしました!
たとえ「君」への思いが一方通行で実らない、あるいは自分の気持ちが冷めていく可能性があると分かっていても、
本気で追いかけたいと思う人に出会ったようです。
大事なものはいつだって
あやふやな存在
手を伸ばしても 何も触れられない
でもそこにあるってこと
信じるまっすぐさが
生きてく力だよ
引用元:乃木坂46「逃げ水」歌詞
https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/nogizaka46/nigemizu/
諦めに満ちた、冷めた気持ちで孤独に生きていくのはやはり寂しいし、生きる意味を見失いそうになりますよね。
恋や夢は、手を伸ばしても触れられない、儚くあやふやな存在です。
けれども、生きる情熱をくれる大切な存在です。
その思いと、追いかけた先で叶う可能性だけを信じるまっすぐさは、たとえ滑稽に見えても、生きる・幸せに向かう原動力になります!
ミラージュ 遠くから見た時
道の向こう側に水たまりがあったんだ
近づいたらふいに消えてしまった
目指して来たのに
どこへ行った? あの夢
引用元:乃木坂46「逃げ水」歌詞
https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/nogizaka46/nigemizu/
ラストサビは、1番のサビの繰り返しです!
あの頃はネガティブに響いた言葉ですが、少し前向きに聴こえる気がします。
私がこの曲を好きな理由
受験期の私を勇気づけてくれた歌だったからです!
私は、人間関係に悩まされ、かといって勉強も思うように頑張れずに自己肯定感を失った受験生でした。
「私なんて生きてる価値無いよね、いなくてもいいよね」
「誰も守ってくれないのに、いいように利用されてるだけ。私はモノじゃないのに」
「こんな私が頑張って大学行ったって、また軽く扱われてボロボロになってくだけかもしれない。それなら、努力する意味も生きてる意味も分からない。」
そんな思いが頭の中で渦巻き出口が見えない、けれどもどこかで善く生きたいと切に願う私に、語りかけてくれたのがこの曲でした。
私にとって、志望校やそれから先に見る夢が、「逃げ水」でした。手を伸ばしても触れられるわけなく、あやふやで、時折絶望に紛れて見えなくなるけれど、ずっと前から抱いて進んできた分諦められない存在—なのでした
自分にそこに行くような価値があるのか、合格できるのか、そこに今の苦しみの出口があって希望が見えるのかは分からない。
けれども、そんな夢を「信じるまっすぐさが生きてく力だよ」と言う言葉に励まされ、
「真実でも幻でも構わない」から「今確かに僕の目に映るなら、消えてしまっても追いかけ」ようという気持ちになれました。
曲自体の明るすぎないトーンが、明るさを押し付けることなくそっと語りかけてくれるようで、聴いていて本当に心地よかった!
本来の意味ではそうではないのかもしれませんが、私にとっては「逃げ水」は応援ソングです!
私は無事大学生になれましたけれども、私の周りにも、受験で志望校に落ちた人、思い通りの結果にならなかった人はいました。もしかしたら、読者さんのなかにもいらっしゃるかもしれませんね。
それでも、ここまで努力し続けた姿はかっこよかったし、そんな風な向上心が「生きてく力」なんだと強く感じます!
運なども相まって人生がどのように転ぶかなんてわからないもので、私自身もどうなっていくか分かりませんが、これからも「生きてく力」大切にしたいなと思います。
ちなみに「逃げ水」の他にも、私を支えてくれた曲はたくさんありました。
音楽の力って、計り知れない・・・。
別の記事でまとめておりますので、そちらも是非!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。